【切なすぎる展開が魅力!】 ぼくは明日、昨日のきみとデートする【七月隆文】

読書感想

この作品は、私が旅行中読むために買った。

単なる暇つぶしのつもりで「タイムスリップとかそっち系かな?」と思いながら読んだのだが、そんなよくある設定ではなかった。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

物語は主人公の男の子が一目ぼれした女の子に声をかけるところから始まる。

「ベタベタの恋愛小説が苦手」という人には前半を読むのはキツイかもしれない。

しかし、回りくどい表現が一切なく、文章の三分の一から半分くらいセリフで構成されているので、時間をかけず物語の概要をつかむことができる。

私も実はラブラブカップルの話は年とともに苦手になってしまったのだが、物語の後半に差し掛かったそのとき、衝撃の真相にぐ っと惹きこまれた。え、どういうこと?私が想像していた真相と全然違った。

なんでこの作者はこんな設定を思いつくのだろう。

本の帯に書いてあった「彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる」の言葉は本当だった。

1回目と2回目でここまで前半の印象が異なる作品も珍しい。

2回目の方がずっとずっと切ない。

読了に1時間ほどしかかからないので、旅行中に2時間の移動時間があれば、最後まで読み返すことができるかもしれない。

あまりネタバレになることは言えないが、「運命」とはこの作品に出てくる2人だと思う。

同じ思い出を共有し、一緒の未来を手をつないで歩いていく。運命の人とそれができるのは、もしかしたら奇跡に近い確率なのかもしれない。

ガチガチの恋愛小説だが、これは面白かった。恋愛小説アレルギーを起こしている人にも読んでもらいたい作品だ。

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)

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