この本は30万部を突破した「基礎からわかる”伝わる!”シリーズ」の中の1冊である。
「文章力」というものは、実は国語の授業で習っていそうで習っていない力なのではないかと思う。
「とにかく書きなさい」「文章力はセンスだから」「読書をしなさい」そう言われ続けて十数年。
文章力の有無は生まれつき決まっていると思っていたり、小さい頃からの積み重ねだから仕方がないと諦めている人も多いと思う。
しかし、文章力は大人になってからでも身につけることができるのだと、私はこの本を読んで知った。
魅力1 文章を書く素人でも取り掛かりやすい!
小笠原信之著の「伝わる!文章力が身につく本」は4章から構成されている。
第1章は「文の土台を固めよう」第2章は「内容を豊かにしよう」第3章は「語法を意識しよう」第4章は「組み立てのノウハウを知ろう」である。
「文章を書くのが苦手」という人は第1章を丁寧に学習すれば、正しい文章を書くことができるようになる。すべての節に例文が載っているからとてもわかりやすい。
さらに読み進めていけば、最終的には何かの記事を書くノウハウを学ぶことができる。
つまり、文章を書く素人が読んでも、いきなり階段を一段一段丁寧に登るかのように、段階的に文章力を身につけられるのだ。
魅力2 「なぜこういう表現になるか」理詰めで理解できる
文章力のある人の中には「自分は感覚でものを書いているから語法など意識していない」という人も少なくないのではないかと思う。
しかし、第3章の「語法を意識しよう」を読んだときは目からウロコだった。例えば「は」と「が」の使い分けがとてもわかりやすく、丁寧に解説されていた。
普段なんとなく使い分けている事柄も、理屈が分かれば応用が利く。原理を理解するのは最初は大変でも、のちに必ず自分の財産になると思った。
魅力3 文章を書くための教科書として利用できる。
上記にも触れたように、「この文章の何がいいのか」「この表現の何がまずいのか」が詳しく解説されているため、自信のない表現の確認がすぐできる。
困ったときにいつでも参考にできるのだ。私は、文章力を上げるためには2つの要素が必要だと考えている。
「ノウハウを理解すること」と「実践をすること」である。
ノウハウを理解しただけでは良い文章を書くことができないし、何となく多くの文章を書いただけでも文章力の向上に繋がらない。
料理本を読んでも料理の腕が上がらないのと一緒だ。車の両輪のようなものだと思う。
実際に多くの文章を、「伝わる!文章力が身につく本」を片手に書けば文章力を上げる効果は絶大だ。
今、世の中は目まぐるしく変わりつつあり、一人一人が何かのスキルを身につける必要が生じている。
文章力はこれからの時代を生き抜いていくための武器になる。
「良い文章が書けるようになりたい」そう漠然と思っていてもなかなかその1歩を踏み出せない人は、この本を読むことから始めてほしいと思う。
私もまだまだ文章が上手いとは言えないが、この本を繰り返し活用し、ライティングスキルを身につけていきたい。
コメント
突然のコメント、失礼いたします。はじめまして。
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うわぁ!めっちゃ読みたい♪
とてもわかりやすくて良い本ですよ(^^)
ぜひ読んでみてください♩