【何度でも読み返したい人生の教科書】岸見一郎 古賀史健 嫌われる勇気【アドラー心理学】

読書感想

今から1年ちょっと前、私はタイトルに惹かれてこの本を買った。

人は誰からも嫌われたくないに決まっている。出来ればいろんな人から好かれて生きていたい。

それなのに「嫌われる勇気」とはどういうことか。

この本を読むのは今回で2回目だ。初めて読んだときも心に沁みたが、この本は繰り返し読まれてこそその真価を発揮する。

1回で人生は変わらない。人はそれほどすぐには変われない。

本に書いてある「アドラー心理学」を心から理解し、自分のものにしていくためには今まで生きてきた年数の半分の年数を要するそうだ。

嫌われる勇気

この本はハッとすること、今までの常識が覆されることが本当にたくさん書かれているが、私が主に心に残ったことは4つだ。

1. 原因論の否定

人は過去に遭った経験が原因で現在の状態があるのではなく、現在の目的に合わせて過去を理由、言い訳にしているというのだ。

結果が同じでも、理由が違えば未来は変えられる。

前を向いて歩いていける。目からウロコの考え方だった。

2. 課題の分離

人が自分を嫌うのは、他人の課題であって私がどうにかできることではないらしい。

確かに、誰かが良かれと思ってしてきたことでも、自分の問題で気に食わなかったりすることはよくある。

逆もまた然り。

3. 「いま、ここ」を生きること

過去を悔いるのではなく、未来を心配するのではなく、一瞬一瞬を一生懸命生きる。これはすぐに実践したい。

「未来のために今を犠牲にする」という考え方は間違っていると私も常に思ってた。

それは別に「就職のために頑張って就活する」というのとは訳が違う。

就活をしている一瞬一瞬を苦行や仮の姿のように思うのではなく、「充実した日々」と考えるのだ。

「今」を殺してはいけないと私も思う。

4. 他者貢献

誰かが私を嫌おうと、他者に貢献しているという実感があれば、人は堂々と生きていける。

見返りを求めるのではなく、「もらってないからあげない」と考えるのではなく、常に他者に与える。

「give and take」ではなく、「give and give」を目指していこうと思う。

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まとめ

個人的には、2つ目の「課題の分離」が一番難しいように思える。

これができれば人間関係は楽になる。確かに、自分にとって関係が薄い人に嫌われても私はあまり気にしない。

面白くはないが、まあいいかと思える。でも、家族や好きな友達に嫌われるのは嫌だ。

この矛盾をどう解決するべきか。こう思うということは、私もおそらくアドラー心理学を大して理解していないのだろう。

これから10数年かけて、この本を繰り返し読み、自分のものにしていきたい。

そして、「自由」な人生を歩んでいきたい。

嫌われる勇気

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