私はこの本よりも読みやすい自己啓発本に出会ったことがない。
]「夢を叶えるゾウ」はインドの神様ガネーシャの教えによって「僕」が変わっていくサクセスストーリーだ。
物語は軽快で読みやすく、2人(?)の会話を中心に進められていく。
最大の特長は、どの世代、どの立場の人が読んでも救いがあるということ。
学生から定年退職した人まで。人生をどう生きれば楽しいのかがわかりやすく書かれている。
ただ単に「成功しろ、有名になれ」というビジネス本ではなく、生きやすくするためのヒントが描かれている。
一番印象に残ったガネーシャの教えは、「変わろうと思っているときには人は何一つ変わっていない」ということだ。
本屋には数多くの自己啓発本が陳列されている。
私もこの傾向にあるが、多くの人は本を読んで満足する。「なるほど!」と思ってその時は自分が変われたような錯覚に陥る。
しかし、この時は何も変わっていない。人が変わるのは、本に書いてあることを実行に移した時だ。
ダイエット本を熟読しても痩せないのと同じだろう。
だから私は、より生き生きとした人生を送るために行動を起こす。やりたいことをやってみる。
そんなエネルギーをこの本がくれた。多分、読む人によって心に刺さるメッセージは違うだろう。人生の教訓となる言葉を是非たくさんの人に見つけてもらいたいと思った。
最後についてくる付録も素敵だ。本の内容が効率よく復習できる「ガネーシャの名言集」がある。
本を読み返したいけど時間がない、という人はここだけ読んでみるといいと思う。
本に登場した偉人集も素敵。
この本は図書館で借りずに、買う価値のある1冊だ。
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