この作品の原作は、第8回「このミステリーがすごい!」大賞の大賞受賞作である。
豪邸が舞台のこの作品は、なんとなく難しい話なのではと思ったが、全くそうではなく理解しやすかった。
ドビュッシーのピアノ演奏を楽しみながら見ることができた。
さよならドビュッシー (宝島社文庫)
簡単なあらすじ
ピアニストを目指している遙(黒島結菜)とルシア(上白石萌歌)はいとこ同士。
遙はピアノの英才教育を受け、将来を有望視されているが、ルシアはそうではない。
それにもかかわらず2人はとても仲が良かった。ところが、突然の火事が2人を襲う。
これにより、ルシアは死に、遙は全身大やけどを負ってしまった。
顔は形成手術で元に戻ったが、心には大きな傷が残り、体は不自由になった。
そんな中、岬洋介(東出昌大)が遙の個人ピアノ教師となる。その後も遙の周りでは不可解な事件が勃発する。
果たして遙の運命は?岬は元検事の腕を発揮し、事件解決を試みる。
常識では考えられない真相にびっくり!
さずが「このミス大賞」をとっただけのことはある。
事件の真相は、私には思いつかないものだった。現実では決してありえない、フィクションだからこそ成立するものだと感じた。
しかし、そもそもミステリーは「物語として楽しむ」ことが重点に置かれるべきなので、あまり細かいことは考えなくていいのかもしれない。
それから事件を解決しようとする東出昌大がかっこ良かった。ファンは是非見て欲しい。
ひたむきに頑張る遙に感動!
全身火傷を負った遙は、以前のように演奏ができなくなっていた。
足も不自由になり、同級生からは嫌味を言われる。私だったらとても耐えられない。
過酷すぎる状況だと思う。しかし、遙はひたむきに練習を重ね、コンクールに挑む。
岬の存在も大きい。「大切なのは、君が誰であるかではなく、何をするかだ」その言葉を、岬は繰り返し遙に伝える。
遙の魂の演奏が人の心を動かした。テレビ越しで見ていてもとても感動した。
さよならドビュッシー 【DVD通常版】
最後に
今回はスペシャルドラマだから、きっと省略されている部分も多かったのだと思う。
それでも十分楽しめたので、原作はきっともっと面白い。近々読んでみようと思う。
また、映画化もされているらしいので、そちらも見てみたい。
さよならドビュッシー (宝島社文庫)
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