読書感想

【三島由紀夫初心者にオススメ】「命売ります」三島由紀夫【想像を超える面白さ!】

この話は、自殺に失敗した青年が「一度は捨てた命だから」と「命を売る」商売を始めるところからスタートする。その命を悪用しようとする人たちに振り回されながら、なかなか命を失うことができず、話は進行する。テンポの良い展開や、回りくどさのない表現のおかげで、ページをどんどんめくることができた。三島作品でこれほど読みやすいものがあったのか!私は衝撃を受けた。
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【切なすぎる展開が魅力!】 ぼくは明日、昨日のきみとデートする【七月隆文】

七月隆文 「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 物語は主人公の男の子が一目ぼれした女の子に声をかけるところから始まる。「運命」とはこの作品に出てくる2人だと思う。同じ思い出を共有し、一緒の未来を手をつないで歩いていく。運命の人とそれができるのは、もしかしたら奇跡に近い確率なのかもしれない。ガチガチの恋愛小説だが、これは面白かった。恋愛小説アレルギーを起こしている人にも読んでもらいたい作品だ。
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【キュートで異色な恋愛小説!】森見登美彦 夜は短し歩けよ乙女 【間違いなく声に出して笑える】

夜は短し歩けよ乙女」はエンターテイメントとして面白い。 つまり、バカバカしくて笑えるのだ。 若さゆえの無茶振りがぎゅっと詰まっている。 しかし、その中に散りばめられた青春の輝きを確かに感じることができる。 そして、魅力的な乙女に恋心を寄せる先輩に全力でエールを送りたくなる。そんな青春小説だった。
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【溢れる躍動感!】百田尚樹「風の中のマリア」【目からウロコのハチの世界】

この本に、なんと人間は登場しない。オオスズメバチの一生を描いた作品なのである。オオスズメバチに興味をもち、オオスズメバチの生態を是非知りたいと思う人間は果たしてどれくらいいるのだろうか。もちろん私はオオスズメバチに思いを馳せたことなんてなかった。「風の中のマリア」はそんな人間すら引きつけてしまう魅力あふれる作品である。
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【街にもう一人の自分!?】山本文緒「ブルーもしくはブルー」【常に先が気になる】

最初に気づいた新たな発見はタイトルの意味だ。中学生当時は考えもしなかったが、タイトルには2つの意味がある。ブルーもしくはブルー。主人公の名前は蒼子だ。蒼いから、ブルー。そして、ブルーは鬱蒼とした気分を連想させる。どっちに行っても憂鬱。どちらも蒼子。そう、この物語には2人の蒼子が登場する。
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【コテコテの青春物語】辻村深月 スロウハイツの神様【毎日をつまらないと感じている方に】

主要人物は若手脚本家の赤羽環。「スロウハイツ」は環が所有するアパートの名前で、環は友人たちを誘い、スロウハイツで共同生活を始める。特徴的なのは、スロウハイツに集う仲間達は全員がクリエーターだということだ。画家だったり、漫画家だったり…。でもまだ「卵」がついている。
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【クリスマスの奇跡】百田尚樹「輝く夜」【15分で感動!電車の中で泣いた!】

この本の中には5編のクリスマスの夜に起きる奇跡が収められている。話の1つ1つは人を確実に感動させる力をもっている。特徴的なのは、この5つの話に登場する主人公たちは、揃いも揃って不幸。主人公たちの境遇は何を差し置いても同情すべきものばかりだった。なぜこの人たちがこんな目に合わないといけないのか。
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【美の集大成!】百田尚樹 モンスター【きっと価値観が変わる】

「モンスター」は美を徹底的に追及した一人の女性のサクセスストーリーであり、ラブストーリーだ。 レストランを経営する主人公鈴原未帆は町1番の美人だ。しかし、かつては「モンスター」と呼ばれるほど醜い容姿だった。彼女は整形手術を繰り返し、世にも美しい女性となった。
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【森見登美彦 のデビュー作!】森見登美彦 太陽の塔 【手放しで面白い一冊】

森見登美彦のデビュー作である「太陽の塔」は、森見登美彦の他の作品に負けず劣らず面白い。京都大学に通う5回生(1年留年している)主人公の、独りぼっちで過ごさなければならないクリスマスまでの悲哀を描いた作品だ。作品中で時間は2週間ほどしか経過していないが、日々の出来事を過去の回想も交えて実に濃密に描かれている。
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【誰もが経験した青春物語】 辻村深月 サクラ咲く【 気分はタイムスリップ!?】

この本は2014年初版と、割と最近出た本で、中高生の青春が詰まった3編の短編集。話の1つ1つは独立していて、単体できちんと面白い。しかし、前の話の主人公が次の話の主人公の友人として再登場することもあるから、それを発見すると楽しい。パズルをやっているかのようで、ピースがカチッとはまった瞬間爽快感を味わうことができるのだ。
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